明治・大正時代、アメリカでヨーロッパの高級陶磁器としのぎを削りつつ、日本人の高い技術と感性で作り出してきた品質と美。日本産の洋風陶磁器の先駆けとして海外でも高い評価を得て、今や世界中のコレクターから愛されているオールドノリタケ。当時の欧米の顧客のニーズをいち早く取り入れ、独創的な表現を拓いたオールドノリタケは、現代の私たちの眼にも新鮮に映ります。本展示会では、世界屈指のオールドノリタケコレクション、竹内 友章 氏のコレクションを展示いたします。竹内 友章 氏はニューヨークに本部がある、オールドノリタケの国際クラブ INCCで日本人で初めて2年連続で会長を務めた、所蔵点数2000点以上の世界的に有名なコレクターです。多種多彩な意匠、技法、器種を網羅するコレクションから、オールドノリタケの多様性をご覧いただけます。
名古屋を拠点とする株式会社ノリタケカンパニーリミテッドのルーツ、森村組および日本陶器によって、明治中期から第二次世界大戦期にかけて制作・販売・輸出された陶磁器を指します。アメリカを中心とする海外に輸出されましたが、ここ数十年前までは長らくその存在が忘れられていました。家庭にあった品々がオークションなどで市場に出始めると人々の眼に留まるようになり、1980年代初頭にはアメリカでコレクターの集まりが開かれるほどの人気を博すようになりました。日本では90年代以降、収集家の展示・普及活動を背景に再評価の機運が高まっています。
2022年7月13日(水)・7月14日(金)10:00〜18:00(入場は閉場の30分前まで)※最終日は16時まで専門スタッフによる、楽しく詳しい解説を順次行います
入場無料
長野市若里市民ホール2Fプロムナードギャラリー〒380-0928 長野市若里3丁目22番2号
オールドノリタケ長野展事務局
会期:2022年3月9日(水)〜3月11日(金)